マルチカメラを用いた人体頭部3Dモデリングシステムとその応用(オーガナイズドセッション「顔」(4)-モデリングと顔合成-)

概要

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複数台のデジタルカメラを用いて、人体頭部の三次元形状と色彩(テクスチャ)情報を一度に入力・モデリングする3Dモデリングシステム「ピエリモ^<TM>」について、技術と応用の両面から紹介する。本システムの特徴は次の3つである。1)モデリングに必要な全画像を短時間(3秒以内)で撮影する。2)Shape-from-Silhouette手法とマルチカメラアクティブステレオ手法を併用した独自のハイブリッドモデリング手法により、頭髪を含んだ頭部全体をモデリングするとともに、目鼻口耳などの細部を高精度に再現する。3)全周囲の形状と写真画質のテクスチャからなるモデルをパソコンで一度に生成する。このため本システムは、テクスチャ情報とシルエット情報を取得するために通常光のもとで撮影するカメラ16台と、詳細形状を取得するためにパターン光を投影して撮影するカメラ12台の合計28台のカメラと2台のスライドプロジェクタ、および制御・計算用のパソコンからなる。本橋では、これらの技術について紹介すると共に、彫像切削加工やクリスタル加工、各種シミュレーションなどへの応用展開についても紹介する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-07-03