BFSタイヤリコール事件の交渉論的考察 : 2001年前期国際交渉論講義テーマ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1990年代後半から2000年にかけて、(株)ブリヂストン(BS)の米子会社ブリヂストン・ファイアストン(BFS)製タイヤを装着した米フォード社のスポーツ多目的車「エクスプローラー」が米国やベネズエラ等の市場で横転事故を多発した。この事故の原因について、BFSとフォード両社の間で激しい批難の応酬があり、最終的には100年近く続いた両社間の取引関係が途絶する有様となった。両社は、本来協力的姿勢で統合型交渉を行えばもっとお互いの損害を軽減することができたはずであるが、現実には非協力的態度で分配型交渉に陥り、両社合わせて8,000億円に上る大損害を起してしまった。この分配型交渉を誘発したのは、1人の野心的な最高経営者すなわちフォード社ナッサー社長(CEO)によるブラックメール的賭けであった。筆者は、何がナッサー社長をそのような賭けへ誘惑したのか、また、いかにBS/BFSがかれの分配型交渉に対抗したのかを、交渉理論に基づき分析した。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 2003-02-18
著者
関連論文
- エンパワーメントによる経営学講義の活性化 : 「知のプル原理」と小集団組織学習に基づく実験
- イントラネット活用創発型e遠隔授業 : 国際経営論集中講義における実験
- グループ学習方式による講義の原理と有効性 : 「生命知としての場の理論」と講義経営
- 大学における産学共同クレジット授業の試み
- 8 ISO・カイゼン統合型品質経営システムの検討^[○!R] : グローバル競争優位の強化へ(21世紀の経営教育)
- BFSタイヤリコール事件の交渉論的考察 : 2001年前期国際交渉論講義テーマ
- 第10章 グループ学習方式による経営学講義 : 学習パフォーマンスと要因分析(大学授業の自己改善法-1999年度 授業改善の実践報告-,メディアを活用した学習方法の最適化に関する研究開発)
- ホリスティック・パラダイムによる国際経営教育 : 「グローバルズ」教育実験の報告