<論文>グループ学習方式による講義の原理と有効性 : 「生命知としての場の理論」と講義経営
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概要
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生きものが生きるということは, ドラマ(即興劇)を演じることである。「生きた」講義・「生きもの」としての講義を演出するには, 「生命的な知」に基づいて「場」(舞台, クラス, グループ)を設営し, 学生(役者)の役割を外からの拘束(型, 偏差値)から解放すれば, 学生たちは「リアルタイム創出の知」によって自己組織化を進め, 「場」のドラマを演じ物語を語っていく。外からの指示や命令を受けなければ学生(役者)たちは自己中心的に自己表現(演技)を行うが, 生きものに本能的に備わった「場」中心的視点により学生相互の役割と関係を調整し, 自律的に全体の調和が取れるように自己組織化していく。これが「生命知としての場」の原理である。筆者はこの原理に基づいて国際経営論の講義ドラマを演出した。クラスの学生(役者)を5-10人の小集団に分け, 全体の「場」(クラスという舞台)の中に設けられた小舞台で自由に演技をさせたところ, かれらは自分たちで素晴らしいドラマを演じ出したのである。
- 1999-07-30
著者
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