<論文>ホリスティック・パラダイムによる国際経営教育 : 「グローバルズ」教育実験の報告
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概要
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経営は複雑系であり, 機械的要素分析的経営学のアプローチではその実体を把握できない。大学教育でも, 縦割り講座制, 孤立した個々の学科, 知育偏重の教育など, 旧来の機械的要素分析的システムが原因で多くの問題が生起している。筆者は1999年4月にビジネス界から本学へ転身したが, 国際経営教育の実践に当たり, 自分の経営経験を生かして, 全包括的ホリスティック・パラダイムの視点に立ち, 授業を「ホロニック・マネジメント」手法によって運営することを企画した。この基本方針に従って, 大学の教育を生涯学習の一端に位置づけ, 教育活動の場を教室から学園全体に広げ, 全人的教育の実践を試みた。筆者は自分が教えた学生たちを「グローバルズ」と呼ぶ学習ネットワークに編入し, かれらに対し授業のみならず学園活動への自律的参画を奨励した。かれらは筆者が与える刺激を"ゆらぎ"として, 自分たちあるいは教師との相互作用による自己組織化を通して, 活動全体の統合と進化を実現していった。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 2001-07-16
著者
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