仮想的示差熱分析装置による熱変化曲線の計算(I)
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概要
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(1)試料容器は,十分に熱伝導が良く,試料との間に温度勾配がない。(2)試料は,質点系であり,内部に不均一な温度分布を持たない。という仮想的なミクロDTA装置を利用したDTA曲線に対する装置や測定条件,試料および反応の性質等の影響を計算した。反応速度因子に対しては,(a)頻度因子の増加に対して,頂点および終了温度が少しずつ低下するが,一方,ピークの高さの変化は極く僅かであった。(b)活性化エネルギーの減少によって,頂点,終了温度および高さのいずれもが大きく減少するためピーク面積が激減した。(c)反応次数が増すと共に,立ち上がり勾配が徐々に緩やか,かつ非直線的になって反応時間とピークの高さの増加をもたらした。などのピーク形状の変化が認められた。The effects on the DTA curves were calculated with the various conditions in the factors of apparatus,measurement,sample and reaction kinetics,respectively.It was assumed that the micro DTA equipment used in this investigation consisted of the imaginary sample vessels and specimens as follows.(1)the sample vessels had good thermal conductivity with its surrounding,and therefore there were no differences in temperature between the specimens and the vessels.(2)The specimens,in which provided the homogeneous distributions of temperature,were material particles.It was noted that the parameters of reaction kinetics changed the shape of the DTA curves.:(a)Both positions of the peak maxima and of returns to the base line moved to a slightly higher temperature as the frequency factor increased,while there was a little or no change in peak height.;(b)When the activation energy was decreased,there was a sharp reduction in the peak area because the peak height showed a large decline aswell as both temperature of the peak maxima and returns.;(c)With the higher reaction order,the onset shape of the peak had gradually more gentle slope and also changed more non linearity.As a result,both the reaction time and peak height had larger values.
- 大阪教育大学の論文
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