パソコンによる電位差滴定反応のシミュレーション
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概要
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さまざまの強さの酸と一酸塩基とによる電位差滴定を,いくつかの過程に分けてシミュレーションを行った。シミュレーションにおいて用いた計算式は,各過程で成り立つ物質収支則・電気的中性原理および解離平衡定数式とから導き出した近似式である。強い一酸塩基で一塩基酸を滴定したとき,顕著な緩衝作用が現れる酸解離指数の大きさは約3.5以上である。多価酸を一酸塩基で滴定したとき,(1)隣合うpka値の差が3.50以内のときには,計算による滴定曲線において当量点を挟み不連続となる。しかし,隣合うpka値の差が3.50以上では,その不連続性が消失する。(2)当量点付近における滴定曲線の勾配は,隣合うpka値の差,およびそれぞれのpka値の絶対値により左右される。The simulations have been performed in the way that the titration reaction of various strong acid with a monoacidic base have been gone through the process of several steps.That titration curves were described by the approximate equations which were taken from the reaction between the rule of the dissociation equilibrium and tha balances of the materials and the ions.In the titration curves of monobasic acids with a monoacidic strong base there are obvious buffer actions if pKa≧ca.3.50.In the titration of polybasic acids with a monoacidic base,(1)if the difference between the former and the after of the successive dissociation constants is smaller than 3.50,the simulation give two nonmating titration curves with a gap at the equivalence points.However,its gap disappear if the difference of the succesive dissociation constants is larger than 3.50.(2)The sizes of the slopes of the titration curve at the equivalence points is dependent on both of the difference of the successive diociation constants and the absolute values of the each ones.
- 大阪教育大学の論文
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