初診時における気管支喘息治療効果の推定 : 第2編 小児気管支喘息における治療法選択の試み
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概要
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小児気管支喘息児の治療の効果を予測させることが可能であるかどうかを検討するために, 当アレルギー外来に通院中の156名について, 減感作療法群77名, ketotifen投与群40名, tranilast投与群39名の3群に分け, 多変量解析法II類を用いて, おのおのの群の予後を検討した.説明変数は, 初診時にチェックしたIgE(RIST)値, 好酸球数, IgG値, 食物アレルギーの有無(RAST), E.I.Aの有無の6項目とした.レンジ率, 偏相関係数, カテゴリースコアなどを検討すると, 減感作療法の予後良好群は, 好酸球数が400以下, IgGが1501以上, IgEが1200以下の群であった.Ketotifen投与群は, IgGが801以上で, 好酸球数1201以上の群は予後良好であり, tranilast投与群はIgG801以上, 好酸球数400以下, IgEが401以上の群に良好な結果を認めた.以上より, 多変量解析法を応用することにより, 初診時の治療法の選択が個人別に数量化できる可能性が示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1988-04-30
著者
-
斎藤 誠一
舟山病院小児科
-
永田 浩三
東邦大学第2小児科
-
阿部 芳久
東邦大学医学部付属大橋病院小児科
-
鈴木 慎一郎
東邦大学医学部第二小児科
-
鈴木 慎一郎
東邦大学佐倉病院小児科
-
館野 昭彦
東邦大学医学部佐倉病院小児科学講座
-
館野 昭彦
東邦大学佐倉病院小児科
-
諸井 孝
東邦大学佐倉病院小児科
-
水谷 正興
東邦大学第2小児科
-
笹本 明義
東邦大学医学部大橋病院小児科
-
小屋 二六
東邦大学医学部佐倉病院小児科
-
水谷 正興
東邦大学医学部第二小児科学教室
-
永田 浩三
東邦大学医学部第二小児科学教室
-
斎藤 誠一
東邦大学医学部第二小児科学教室
-
諸井 孝
東邦大学医学部第二小児科学教室
-
水谷 正興
東邦大学医学部小児科
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