気管支喘息患児における徐放性テオフィリン製剤E-0686顆粒(テオロング顆粒)ならびにテオドール錠の血中テオフィリン濃度の日内変動についての比較検討
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概要
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テオフィリン徐放製剤であるE-0686顆粒ならびにテオドール錠を用いて, 1日2回投与中のテオフィリン血中濃度の日内変動をクロスオーバー法で比較検討した.両薬剤とも投与直前, 投与2時間, 4時間では昼間の濃度が, 10時間, 12時間後では夜間の濃度が, 有意に高値であった.T_<max>は両剤とも昼間に比べ夜間に延長し.AUCならびにC_<max>についてはテオドール錠で夜間に有意に低下したが, E-0686顆粒では日内変動がみられなかった.昼夜24時間のAUCの比較では, テオドール錠が, E-0686顆粒よりも有意に低値で, E-0686顆粒の平均83.4%であった.以上の結果から日内変動を受けやすい幼小児においてはE-0686顆粒の方がバイオアベイラビリティが良く, 夜間にも十分な血中濃度が得られると考えられる.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1988-04-30
著者
-
永倉 俊和
国立小児医療研究センターアレルギー研究室
-
飯倉 洋治
国立小児医療研究センターアレルギー研究室
-
小田嶋 安平
昭和大学医学部小児科
-
秋本 憲一
国立小児病院アレルギー科
-
小幡 俊彦
国立小児病院アレルギー科
-
岸田 勝
東邦大学大橋病院 小児科
-
赤澤 晃
国立小児病院
-
岸田 勝
国立小児病院アレルギー科
-
奥間 稔
国立小児病院アレルギー科
-
植草 忠
国立小児病院二宮分院
-
小幡 俊彦
光中央診療所
-
小田嶋 安平
国立小児病院アレルギー科
-
植草 忠
うえくさ小児科
-
奥間 稔
豊見城中央病院小児科
-
福嶋 建三
鳥取大学医学部小児科
-
永倉 俊和
国立小児医療研究センター
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