BCG細胞壁による肺肉芽腫形成反応における細胞性免疫の関与
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
BCG細胞壁(BCG-CW)をoil-in-water emulsionとしてマウスに静注すると肺に肉芽腫が形成される.この肺肺肉芽腫は異物反応によるものか, 細胞性免疫によって形成されるものかを明らかにする目的で, 細胞レベルで解析を行った.その結果, 細胞性免疫がこの反応に主体をになっていることが, 次の結果より明らかとなった.1) BCG-CWで前感作されたマウスには, 特異抗原による肺肉芽腫形成反応の二次反応が存在する.2) Bマウスでは明らかに肺肉芽腫形成の低下がみられ, 胸腺細胞, あるいは脾細胞移入によって肺肉芽腫形成が対照と同程度に回復する.3) adult thymectomyを行い, 8-12週間放置したマウスでは, 肺肉芽腫形成が対照に比して低下し, 胸腺由来のshort lived cellが, 本反応に重要な役割を演じていると思われる.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1979-04-30
著者
-
木村 卓郎
北海道大学免疫科学研究所血清学部門
-
岡田 昌彦
北大免疫研血清
-
岡田 昌彦
北海道大学 小児科
-
山本 健一
北海道大学大学院
-
柿沼 光明
北海道大学内科科学第二講座
-
柿沼 光明
北大免疫研血清
-
山本 健一
北海道大学
-
加藤 一之
北海道大学免疫科学研究所細菌感染部門
-
加藤 一之
北大免疫科研
-
柿沼 光明
北海道大学免疫科学研究所病理
関連論文
- 既成市街地における商業・業務系及び住居系構成比からみた街区の分布と空間利用実態について : 札幌市,1985 市街地の変容に関する研究(空間構造解析) : 3(建築計画,都市計画,建築歴史・意匠)(北海道支部)(1990年度支部研究発表梗概)
- 85 既成市街地における商業・業務系及び住居系構成比からみた街区の分布と空間利用実態について : 札幌市、1985 : 市街地の変容に関する研究(空間構造解析)-3(市街地構造,建築計画、都市計画、建築歴史・意匠,計画系)
- 人口および建物からみた都心とその周辺地域の実態とその変容について : 札幌市1975〜1985(市街地の変容に関する研究-1) : 建築計画、都市計画、建築史・意匠 : 北海道支部
- 7168 人口および建物からみた都心とその周辺地域の変容について
- 101 人口および建物からみた都心とその周辺地域の実態とその変容について : 札幌市、1975〜1985 : 市街地の変容に関する研究-1(市街地変容,建築計画、都市計画、建築史・意匠)
- 室内塵の抗原に関する研究
- BCG接種に続発した病巣より分離された抗酸菌の細菌学的生物学的研究:特にヌードマウス接種について
- 追悼大原達先生を偲んで
- BCG細胞壁による肺肉芽腫形成反応における細胞性免疫の関与
- 免疫寛容誘導における胸腺内注射法の有用性
- 183.BCG-CW に対する反応のマウスの系統差(細胞性免疫3)
- 61.免疫寛容誘導における胸腺の役割(抗体産生と抑制)
- 免疫応答の細胞性機序
- エゾユキウサギが生成した抗ウサギIgG抗体の特異性
- モルモット脱感作血清中に見出される皮膚反応惹起物質の部分精製
- 131.結核脱感作血清中のMIFと皮膚反応惹起因子の分離(薬剤アレルギー, 即時型アレルギー, アレルギー反応のメジエーター, 補体)
- 結核免疫モルモットの脱感作血清中に存在するSRFとMIF活性の分離
- 精製ウサギγG抗体より分離したHeavyおよびLight Chainの抗体活性について : 第2報.Antigen-Binding Capacityの測定による観察
- 精製ウサギγG抗体より分離したHeavyおよびLight Chainの抗体活性について : 第1報.間接赤血球凝集反応およびRadioimmunoelectrophoresisによる観察
- ペプシン分解によるウサギγG抗体Fd' fragmentの抗体活性について
- 6. 精製ウサギ γG 抗体より分離した heavy 及び light chain の抗体活性について(III免疫化学)(第16回日本アレルギー学会総会)
- 42. 血漿ヒスタミンの化学的測定について(第14回日本アレルギー学会総会)
- ウサギの抗ハプテン応答に及ぼす担体の影響について
- 40.ウサギγM, γG抗体のfarr testに対する反応性の比較(抗原抗体反応, 免疫不全, 抗体産生と抑制, 腫瘍, その他)
- ヒト血清アルブミン(HSA)に対するウサギγM抗体の抗原結合能,特に補体結合反応における態度について
- Farr testにおけるγM抗体の抗原結合能について
- 137. γM抗体の抗原結合能に関する研究(第2報)(抗体)
- 137.γM抗体の抗原結合能に関する研究(第2報)(抗体)
- (17) γM 抗体の抗原結合能にする研究(第1報)(免疫血清〔I〕)
- 17.γM抗体の抗原結合能にする研究(第1報)(免疫血清I)
- 143)HSA 免疫ウサギの primary response におけるγM抗体とγG抗体の出現時期について
- 肉芽腫形成に関与する化学因子 (肉芽腫性疾患)
- ヒト血清アルブミン(HSA)に対するウサギIgM抗体,IgG抗体の抗原結合能,特にavidityの変動について
- γM, γG両抗体の赤血球凝集反応およびFarr testにおける反応性,特にその感度について
- ビタミンB1ショックの1例
- 有馬英二
- 続発性腸性肢端皮膚炎にみられた低γ-gl血症:その免疫学的考察 (臨床免疫学の進歩 1981)
- 複素環式化合物を含む新テトラゾリューム塩の結核菌による還元について
- 結核抗菌免疫 : 特にBCG Cell Wallによる実験を中心として
- BCGの酸凝集反応に関する研究 : 第2報表面活性剤及び血清の影響
- BCGの酸凝集反応に関する研究 : 第1報形態学的研究
- BCGの塩凝集反応に関する研究 第1報
- 重症肺結核再治療例に対するEnviornycinの治療効果
- リンパ球幼若化現象におけるヒトTransfer Factorの増幅効果および標的細胞の検討
- BCG生菌大量静注によつて誘導されるsuppressor adherent細胞 : II) そのsuppressor adherent細胞の性質
- BCG生菌大量静注によつて誘導されるsuppressor adherent細胞 : I) In vitroにおける遅延型反応抑制の解析
- タイトル無し