各種抗喘息剤のヒト白血球ヒスタミン遊離におよぼす影響
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概要
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I型アレルギー性疾患の治療剤として種々の抗ヒスミタン剤, 気管支拡張剤, その他の薬剤が開発され使用されている.著者らは今回 d-chlorpheniramine maleate, promethazihe hydrochloride, disodium cromoglycate, salbutamol の4剤のヒト白血球アレルギー性ヒスタミン遊離におよぼす影響を検討した.アレルギー性ヒスタミン遊離は家屋塵あるいはブタクサ花粉に過敏性を示す気管支喘息患児よりえた白血球に該当するアレルゲンを作用させることにより起こさせ, ヒスタミンの定量には Shore らの方法を用いた.その結果 d-chlorpheniramine naleate は14.7%, promethazine hydrochloride は14.8%, disodium cromoglycate は34.2%, salbutamol は10.3%のヒスタミン遊離抑剤を示し, d-chlorheniramine naleate と promethazine hydrochloride は症例によっては disodium cromoglycate と同じ治療効果をあげうるのではないかと推察できた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1972-11-30
著者
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