ロイコトリエン拮抗剤による成人気管支喘息患者における吸入剤ステロイド代替え(Sparing)効果

元データ 1999-04-30 日本アレルギー学会

概要

吸入ステロイド剤であるbeclomethasone dipropionate(BDP)800μg/日を使用し, 3力月以上症状が安定している成人気管支喘息患者に対して, 4週間の観察期間後, 吸入を減量(半減)し, 症状点数, 冶療点数, ピークフロー(PEF)値の変動について多施設にて検討した. また, ロイコトリエン受容体拮抗剤であるpranlukastを減量時に併用し, 代替え効果について検討した. pranlukast群24例に比較して吸入量を減量したコントロール群17例において, 減量後6〜8週目の最良PEF値に対する実測PEF値の比率(%PEF)が朝・タとも有意に低下した. 2群間において, 症状点数・冶療点数には有意差を認めなかった. %PEFが観察期間中より10%以上低下した症例を悪化例とすると, コントロール群の35.3%, pranlukast群の20.8%の症例で悪化を認めた. コントロール群で悪化した症例は, 減量前の%1秒率/身長が80%未満, もしくは, %V_<50>/身長が50%未満を呈した症例であった. それに対して, pranlukast群で悪化した症例においては, 明らかな患者背景因子を認めなかった. 以上より, 吸入ステロイド剤減量時, 特に呼吸機能上閉塞性障害の強い患者に対して, 代替え効果を有するpranlukastを併用することで, PEF値の低下を抑制できると推測された.

著者

佐々木 孝夫 鳥取大学医学部第三内科
佐々木 孝夫 珪肺労災病院
矢島 浩樹 鳥取大学医学部第三内科
冨田 桂公 鳥取大学医学部第三内科
福谷 幸二 山陰労災病院
河崎 雄司 国立療養所松江病院
松本 慎吾 鳥取大学医学部内科学第3教室
橋本 潔 鳥取大学医学部内科学第3教室
中本 成紀 鳥取大学医学部第三内科
徳安 宏和 鳥取大学医学部第三内科
山崎 章 鳥取大学医学部第三内科
中本 成紀 鳥取大学医学部附属病院呼吸器・膠原病内科
橋本 潔 鳥取大学医学部付属病院分子制御内科
山崎 章 鳥取大学医学部附属病院呼吸器・膠原病内科
福谷 幸二 鳥取大学 医学部分子制御内科
福谷 幸二 国立病院機構松江病院 呼吸器科
冨田 桂公 鳥取大学医学部分子制御内科学
矢島 浩樹 博愛病院 呼吸器内科
矢島 浩樹 松江赤十字病院 呼吸器内科
矢島 浩樹 鳥取大学 医学部分子制御内科
高安 聡 天理よろづ病院 臨床病理部
橋本 潔 鳥取大 医
佐々木 孝夫 鳥取大学医学部第3内科
佐々木 孝夫 鳥取大学第3内科
福谷 幸二 鳥取大学第三内科
山崎 章 鳥取大学医学部呼吸器膠原病内科
冨田 桂公 鳥取大学第3内科
山崎 章 鳥取大学医学部分子制御内科学
山崎 章 鳥取大学医学部分子制御内科
山崎 章 鳥取大学医学部付属病院呼吸器内科
中本 成紀 鳥取大学医学部分子制御内科学

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