ポーラスガラス中のKNO_3結晶の融点降下と相転移
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概要
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ポーラスガラスを微細系の研究に使用することは, 再現性, 安定性等の点から非常に有効である. ポーラスガラス中に導入したKNO3結晶の大きさと特異な相転移現象との関連性を詳細に検討した.ポーラスガラス中のKNO3結晶の大きさは, 融点降下より計算した. 130Å以下のKNO3結晶では, 中間相であるIII相 (Rhombohedral) が検出され, 室温安定相であるII相 (Orthorhombic) への相転移は観察されなかった. しかし, 175Å以上のKNO3結晶では, バルク結晶と同様に相転移が進行した.III相 (Rhombohedmal) からII相 (Orthomhombic) への相転移において, 臨界核の大きさを見積もったところ, D*=130Åであった. これは, 実験結果と良好な一致を示し, この相転移が, 核生成-成長機構によって進行することを支持した.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1984-06-01
著者
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