ハロゲン化銀を含むアルミノホウリン酸塩ガラスにおけるフォトクロミズム
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概要
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感光剤を除く酸化物組成が33.4P2O5・22.2Al2O3・22.2B2O3・11.1MgO・2.5Na2O・8.6K2O (wt%) で, 感光剤のAg, Cl, Br及び感光促進剤のCuOを種々の割合で含むアルミノホウリン酸塩ガラスにおけるハロゲン化銀結晶の析出, フォトクロミック特性及びCuOの効果を検討した.ガラス中のBr量が増すにしたがって, ハロゲン化銀結晶の析出量の最大値を示す温度及び結晶が析出しなくなる温度が高温側へ移行した. 析出した結晶中のBr量は常にガラス中のそれよりも多く, 高温処理するほど結晶中のBrは増加した.飽和暗化度は析出した結晶量の増加とともに増大した. 半退色時間は結晶粒径の増大とともに長くなり, ハロゲン化銀結晶中のBr量が増すにしたがって長くなった.CuOを含まないガラスは暗化しなかった. CuOの添加量が増すとともにガラスの飽和暗化度は急速に増大し, 0.05%付近で極大となり, その後再び減少した. 半退色時間はCuO量の増加とともに急激に減少した.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1981-03-01
著者
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