ハロゲン化銀フォトクロミックガラスの組成について : 極端に退色の遅いガラス
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概要
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退色の極めて遅いガラスを得ることを目的として, SiO2含有量, アルカリフラクション (AF値), 2価酸化物の種類及び含有量のフォトクロミック特性に対する影響を詳しく検討した. その結果, これらの値及び量を選ぶことによって, ある程度任意の半退色時間と飽和暗化度を持つフォトクロミックガラスをつくることができた. 特に, SiO2含有量が70wt%以上, AF値が0.35-0.43, BaO, PbOの含有量が数%以上の組成のガラスは半退色時間が数百時間以上であった. 赤外光の照射によるガラスの退色を調べたところ, 退色が著しく促進されることが分った. しかし, 退色の極めて遅いガラス (半退色時間が数百時間以上) も比較的退色の速いガラス (半退色時間が25分) も同じように, 赤外線照射時の半退色時間は100秒程度であり, 光退色速度は熱的退色の速度とは無関係であった.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1981-02-01
著者
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