雌性ラット生確器内 Monoamine Oxidase 活性の性周期および性ステロイドホルモンとの関係について
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概要
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雌性ラット生殖器系に局在する Monoamine Oxidase (以下MAOと略)活性と性周期および性ステロイドホルモンとの関係について, 組織化学的に検討を加えた結果, 以下の成績がえられた.1) 子宮内膜内MAO活性は, 発情期に最も低く, 発情後期より発情前期にかけて増強することを認めた.2) 卵管および子宮筋層内MAO活性には, このような性周期に伴う変化は観察されなかつた.3) 卵巣では, 性周期に伴う各卵胞および黄体ではMAO活性の変化がみられ, 特に黄体では退行するにつれてMAO活性が増強することが観察されたが, 聞質腺でのMAO活性には, 性周期に伴う変化は観察されなかつた.4) 子宮内膜内MAO活性は, Estradiol benzoate (2.5〜5mg/kg)投与により減弱し, Progesteronee(25〜50mg/kg)投与により増強した.5) 去勢ラット予宮内膜内MAO活性は減弱する傾向を示したが, 性ステロイドホルモンによる変化は4)の intact rats における場合と同様であつた.6) 卵巣各部位, 卵管および子宮筋層内MAO活性に対しては, 性ステロイドホルモンの影響は著明ではなかつた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1975-12-01
著者
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