Androgen 不妊ラット卵巣の morphogenesis に関する研究
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概要
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生直後のラット新生仔に Barraclouh の方法にしたがい testosterone propionate 1.25mgを投与し, いわゆる androgen sterilized rats を作製し、新生仔期, 思春期における本症卵巣の morphogenesis について, 組織学的, 組織化学的に検討した結果, 次のような成績が得られた.1)生直後に androgen を投与することによつて新生仔期からすでに卵胞の発育は不良であり, 卵胞上皮の ^3H-thymidine 標識率も対照卵巣と比較して不良であつた.このほか生後7-14日目卵巣においてはしばしば変形卵胞が認められた.2)第一次間質腺, 第二次間質腺の発育, 形成は不良あるいは遅延しており, ことに第二次間質腺における3β-HSD, G-6-PDH活性は同年令の対照卵巣に比し著明に低下していた.3)本症卵巣の胚上皮は同年令の対照卵巣に比し ^3H-thymidine 標織率, LDH活性が高くその経日的な菲薄化は正常卵巣に比しゆるやかであつた.また原始卵胞の減少速度も遅延していた.4)以上の所見からこの時期における本症卵巣は未分化型卵巣というよりは正確には異常分化型卵巣と見倣すべきであつて, この予想される発症機作についても考察を加えた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1973-12-01
著者
-
古結 一郎
愛仁会高槻病院産婦人科
-
林 要
神戸大学医学部産科婦人科学教室
-
大沢 悦二
神戸大学医学部産科婦人科学教室
-
鷲尾 元夫
神戸大学医学部産科婦人科学教室
-
古結 一郎
神戸大学医学部産科婦人科学教室
-
林 要
恵生産婦人科病院
-
鷲尾 元夫
神戸大
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