外傷性会陰部裂傷例に対する直腸肛門機能評価と治療経験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は12歳男児.10歳時に交通外傷による骨盤骨折,尿道断裂,会陰部裂傷にて人工肛門造設,骨盤整復術,尿道再建術を受ける.術後10ヶ月目に会陰部再形成術を受けたがその後直腸肛門機能評価を目的として当科を受診した.画像診断,直腸肛門内圧検査,針電極による会陰部筋電図検査,直接の電気刺激による筋収縮にて肛門挙筋,恥骨直腸筋はほぼ保たれ,外肛門括約筋の損傷を伴った症例と考えられた.手術にて同部の外肛門括約筋の断裂に対して括約筋修復術を行った.術後4ヶ月目に人工肛門閉鎖術を施行し,さらに6ヶ月経過する現在排便機能上の問題を認めない.
- 日本小児外科学会の論文
- 1995-10-20
著者
-
澤井 利夫
大阪大学小児成育外科
-
鎌田 振吉
大阪大学小児外科
-
岡田 正
大阪大学小児外科
-
奥山 宏臣
大阪大学小児外科
-
棚野 博文
大阪大学小児外科
-
辻 尚人
大阪大学小児外科
-
檜垣 淳
大阪大学小児外科
-
棚野 博文
東大阪市立総合病院外科
-
桧垣 淳
大阪大学小児外科
関連論文
- 先天性横隔膜ヘルニアの長期予後 (特集 先天異常の長期フォローアップ)
- O-03 先天性横隔膜ヘルニア術後乳糜胸発症例における乳糜胸の原因と治療法に関する検討(一般口演 新生児1,Science and Art for Sick Children,第46回日本小児外科学会学術集会)
- S5-02 小児腸管不全症例の長期予後と小腸移植の適応(シンポジウム5 腸管不全治療の現況と課題,Science and Art for Sick Children,第46回日本小児外科学会学術集会)
- HP-124-3 当科で経験した腸閉鎖症患児の成長に関する検討(小児外科2,ハイブリッドポスター,第109回日本外科学会定期学術集会)
- 新生児ECMO-臨床の手引き-, 長屋昌宏著, 194頁, 定価4600円+税, 2008年6月20日発行, 名古屋大学出版会(編集者への手紙)
- 予測重症度に基づいた胎児横隔膜ヘルニアの治療指針
- D-2 出生前診断された胎児水腫を伴う III 型 CCAM の一救命例
- 32. 気管支軟化症を合併する漏斗胸に対する胸骨挙上術(第 20 回日本小児外科手術手技研究会)
- 27. 小児外科領域における皮膚接着剤ダーマボンドの使用経験(第 20 回日本小児外科手術手技研究会)
- C77 Down 症を合併した Hirschsprung 病の根治術施行症例の検討