義務教育後教育体系に関する基礎的研究(その4) : 専修学校制度の展開とその評価(一般研究 I・2部会 学校と社会)
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概要
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社会変動のあらたな局面に応えて発足した専修学校制度は、昭和55年現在で学校数2, 520生徒数432, 914と順調な展開を見せ、今年で8年目を迎えようとしている。特に、高校教育修了者を対象とした専門課程は、学校数が2, 033校、生徒数が337, 864人にも達し4年制大学や短期大学とならんで今後とも中等後教育の一翼を狙ってゆくものと期待されている。しかし他方では、ひと口に専修学校といっても実にさまざまな内容の学校を含んでおり、教育内容がきわめて実際的であることなどから、果たして期待通りに、ひとつの特色ある制度として中等後教育体系のなかに定着してゆくのかどうか、いくつかの疑問も残されている。創設時のねらいであった。資格取得を中心とした職業技術教育、必要に応じて習える生涯学習機関といった性格が、現実にどの程度機能しているかによっても専修学校の今後のあり方が規定されるだろう。当学会報告ては、われわれ大阪大学研究グループが今年3月に実施したアンケート調査を中心に、専修学校教育の実態と問題点、今後の見通しなどについて報告する。
- 1983-10-21
著者
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