II 教育社会学研究の回顧と展望 教育社会学の制度化と新しい危機 (<特集>教育社会学のパラダイム展開)
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概要
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In 1973 professor Yoshihiro Shimizu, the formen er President of the Japanese Society of Educational Sociology, criticized the state of research in the sociology of education from two points : diffusion of research topics and abuse of survey research. He conceptualized educational facts as research objectives and emphasized the necessity of policy analysis that leads to policy agenda. For the last 20 years the developments of research and education in the sociology of education seem to have overcome the difficulties pointed out by Professor Shimizu. However, I think that the sociology of education currently faces new problems. The first is that the research topics seem to be separated from educational realities in Japanese society. The research questions are mostly not originated from real problems in Japanese education. The sophisticated research methods may be another factor causing the separation from reality. The second is that the characteristic or sociology of education as normative science has become less important. The research findings do not contribute to influencing educational practices and policies. For crucial the further advancement of the sociology of education, two things are of crucial importance : creative sociological imagination and accumulation of research findings based on the middle-range theories.
- 日本教育社会学会の論文
- 1992-08-07
著者
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