フリージアの花の香気の官能評価
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概要
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フリージア香気の簡易評価法の開発を目的に, 13品種のフリージアを用いて, 非訓練パネルによる香気の官能評価を特に制御を加えない環境下で行った.評価尺度には, 先行研究で有効性が認められた32用語からなる16の両極尺度を用いた.これに加え, フリージアの香気評価用に新たに作成した具体的用語からなる8つの単極尺度も用いた.官能評価データの解析にあたり, まず大多数と極端に異なった評定を行った評価者のデータを削除した.次に, 用語の解釈の個人差により生じるサンプル評価のばらつきを軽減するため, 折半相関係数が高い(>0.65)用語を選抜し, さらに分散分析によりサンプル間差を有意に検出可能か否かを検証し, 両極尺度は12尺度, 単極尺度は5尺度に絞り込んだ.これらの尺度によるフリージア26サンプル(13品種×2反復)の評定データに主成分分析を適用し, サンプル間の関係を図示した.その結果, 評価時期および評価者が異なっても, 同一品種サンプルはほぼ同様の評価を受けることが認められた.また, これら評価データの統計解析により, フリージア品種の香気特性を客観的に把握できることが明らかになった.
- 園芸学会の論文
- 2002-09-15
著者
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