オオムギにおける縞萎縮病抵抗性の突然変異
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概要
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六条皮表竹林茨城1号より放射線または化学物質処理で誘発された150の早熟性突然変異系統を縞萎縮病の汚染圃蕩で栽培した結果,高度の抵抗性を示す系統(コード番号Ea52)が見出された。原品種および他の全系統が縞萎縮病特有の病徴である嬢化および葉の黄化を示したのに対し,Ea52は正常な生育を示した。Ea52と罹病性系統Ea17とのF_2雑種集団について病徴の有無および株重を調査した結果,Ea52の病害低抗性は劣性方向への単遺伝子性突然変異によることが判った。Ea52の縞萎縮病低抗性は早熟性と遺伝的に無関係であった。葉のDip法による電顕観察から,原品種はオオムギ縞萎縮ウイルス(BYMV)のほかムギ類萎縮ウイルス(SBWMY)にも感染していたが,Ea52の健全個体はBYMV,SBWMVのいずれにも犯されていたいことが認められた。
- 日本育種学会の論文
- 1980-06-01
著者
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