GMS-5 S-VISSR可視画像に見られる縞状ノイズとその補正について
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概要
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GMS-5搭載VISSRにより観測されたデータは地球の気象情報を客観的に捉える資料として重要である. ところが, その可視画像データには観測対象の輝度によって縞状のノイズが生じるという現象がある. そこで, S-VISSR可視画像データに対する補正処理法を考案し, その処理の実用性を検証した. 解析の結果, 走査線に平行する縞状のノイズが確認され, それは観測対象の輝度が小さい場合に顕著であった. カウント値の分布について検討を行った結果, 4個ある検出器についてそれぞれいくつかの決まったカウント値が検出されておらず, これが縞状ノイズの原因であることがわかった. この現象を軽減するために, 全範囲のデータに対し補正が必要な画素を検出し, その周囲の画素をもとに各検出器によって参照範囲を変えた平均を行い, 求めた適正値を代入するアルゴリズムを考案した. 補正の結果, 検出器によるばらつきを抑制し, 補正の必要がない値は変えずに処理できた.
- 2001-05-31
著者
-
菊地 時夫
高知大学理学部
-
菊地 時夫
高知大・理
-
門崎 学
JAXA
-
菊地 時夫
高知大学理学部数理情報科学料
-
門崎 学
総合研究大学院大学数物科学研究料極域科学専攻
-
菊地 時夫
高知大学理学部情報科学教室
-
門崎 学
高知大・理
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