首都圏におけるGPS可降水量と降水の統計的関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1996年4月から1997年12月の期間の首都圏領域におけるGPS可降水量と降水との統計的関係を明らかにした.解析には, 同地域12地点の3時間GPS可降水量, 12地点の地上気温および降水量の1時間値を用いた.まず地上気温に着目して, 可降水量と降水の有無の関係を調べた.この結果, 可降水量が地上気温で決まるしきい値より大きいときには, 降水が生じる頻度が高いことが示された.逆にしきい値より可降水量が少ないときは, 降水はほとんど起こらない.とくに, この領域内の多くの観測地点で3時間以上連続して降水があるときは, これらの関係は明瞭である.一方, 降水が局所的で継続時間が短い場合は, この関係はあまり明瞭ではない.また高層気象データの解析からしきい値は飽和可降水量の統計的下限に近いことがわかる.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2000-09-30
著者
関連論文
- C116 2007年8月16日に発生した熊谷猛暑の形成メカニズム : WRFモデルを用いた熱収支解析(大気境界層)
- 3.アジアにおける降水帯の再現とメカニズムの考察(2008年度秋季大会シンポジウム「地域の詳細な気象と気候の再現を目指して-ダイナミックダウンスケール技術の高度利用-」の報告)
- 第16回メソ気象研究会報告
- P441 HARIMAU2006期間中に観測された降水システムと降水同位体の関係
- D452 インドネシアスマトラ島におけるHARIMAU2006集中観測結果(概要)(熱帯大気)
- D451 海大陸の気候力学・天気予報概念の構築を目指して : HARIMAU(Hydrometeorological ARray for Isv-Monsoon AUtomonitoring)計画(熱帯大気)
- B404 日本域における領域気候モデルの再現性の相互比較(気候システムIV,一般口頭発表)
- P342 HARIMAU2006集中観測期間中に観測されたスマトラ島における西進する降水システムの内部構造について
- P326 HARIMAU2006集中観測によるスマトラ島沿岸域の対流活動に関する研究
- P328 WRFを用いた首都圏の降水シミュレーション : 都市の降水へのインパクト調査(ポスターセッション)
- 土地利用形態の変遷が首都圏の海風と日中のヒートアイランドに及ぼす影響
- 局地循環モデルの相互比較 : 昼間の海風の場合
- 都市の地表面スキームの相互比較
- B402 2070年代における首都圏夏季の将来都市気候予測(気候システムIV,一般口頭発表)
- A107 疑似気候再現/疑似温暖化手法を用いた中国揚子江流域における過去の降水変動の再現とその将来予測(気候システムI)
- 寒冷前線に沿ったダスト輸送 : 北東アジアで2000年4月19-20日に観測された低気圧の事例解析
- B207 タクラマカン砂漠における接地逆転層の崩壊に伴った同時多発的なダスト発生 : ライダーと数値モデルを用いた研究(物質循環II)
- C105 2000年4月19日にMODISで見られたダストストームと低気圧まわりの流れ(物質循環I)
- タクラマカン沙漠における砂塵嵐発生時の気象場の解析
- チベット高原の雲・降水活動の日変化と地形の関係
- チベット高原における1998年5月の降水シミュレーション
- チベット高原のプレモンスーン, モンスーン季における雲の日変化
- 複数の超音波風速計を用いた海上風の空間構造の研究
- 2000年9月11日〜12日に発生した東海豪雨の解析 : 平野部で豪雨となった要因についての考察
- 中部日本域における局地的降水の日変化に関する研究
- 熱収支・水収支観測資料 :ー1996年ー
- 大気中における海塩を含む黄砂粒子の形成について
- 東京エアロゾル層の動態に関する航空機・ライダー・境界層観測II
- 東京エアロゾル層の動態に関する航空機・ライダー・境界層観測
- 海塩を含む黄砂粒子の同定法
- 降水と可降水量の統計的な関係とその地域特性
- 首都圏におけるGPS可降水量と降水の統計的関係
- GPS可降水量と降水の統計的関係
- 熱収支・水収支観測資料:1998年
- 水理実験センター水文・気象データのホームページ上におけるグラフ化の試み
- ウエイングライシメーターの重量測定システムの更新とその蒸発散量測定値のばらつきの改善について
- 長期データを用いた草地の熱収支の変動について
- 山岳や谷におけるGPS可降水量と対流降水の日変化 (総特集 GPS:汎地球測位システム--地球システムセンサーとしての展開) -- (1部 GPS気象学)
- 熱収支・水収支観測資料
- P103 モンゴルにおける降水中酸素安定同位体比の季節内変動の要因について
- C207 ウランバートル周辺の対流活動の日変化の特徴 : なぜ, 夜間に積乱雲活動が活発にならないのか?(降水システムII)
- 東京都市域における夏季の降水システムの強化
- P340 チベット高原上の顕潜熱加熱とインドモンスーン降水との関連
- C205 関東地方南部における降水系の強化と都市の関係(降水システムII)
- モンゴルにおける環境変化診断のための領域気候シミュレーション
- P174 夏季のモンゴルに降水をもたらす擾乱
- P165 モンゴル東部における雲の出現パターンと地形起伏の関係
- B409 擬似温暖化実験手法の改良(気候システムIV,一般口頭発表)
- P190 気候変化差分の年々変動を考慮した疑似温暖化境界場の作成手法
- C208 領域気候モデルを用いた森林の梅雨前線形成に与える影響調査(相互作用)
- A208 領域気候モデルを用いた80年代と90年代の冬季河川流量の変動評価(気候システムII)
- A108 CMIP3マルチモデルアンサンブルを用いた疑似温暖化ダウンスケール : 梅雨降水帯の将来予測の不確実性の評価(気候システムI)
- A109 疑似温暖化手法を用いた地球温暖化による冬季河川流量の影響評価(気候システムI)
- A108 疑似温暖化手法を用いた温暖化の冬期降水への影響の評価(気候システムI)
- 2-1. 都市気象モデルからみた熱帯夜の形成機構 : 都市の凸凹効果の検討(日本気象学会2003年度春季大会シンポジウム「ヒートアイランド-熱帯夜の熱収支」の報告)
- P153 冬の日本列島南海上に見られる筋状雲の出現特性
- 水蒸気勾配がGPS可降水量の精度に与える影響
- 中部山岳を越える寒冷前線に伴う降水分布の変化と水蒸気変動
- 可降水量でとらえた中部山岳風下に形成される収束線
- 谷川岳周辺における二つの極大を持つ可降水量と対流活動の日変化
- C102 カリマンタン島における局地循環及び雲対流の日変化(熱帯大気)
- P138 インドシナ半島中央部,バンコク周辺平野部における夜間強風発生のメカニズム
- B361 インドネシアスマトラ島付近における可降水量と降水の日変化(気候システムIV)
- C171 インドネシアカリマンタン島で観測された可降水量の日変化(大気境界層I)
- A153 インドネシア・スマトラ島西部山岳域における,混合層より上に及ぶ水蒸気の鉛直輸送(大気境界層)
- A152 インドネシア西スマトラの沿岸地における可降水量の日変化(大気境界層)
- ポストモンスーン季のチベット高原上において,可降水量が日没後に急増するのはなぜか : RAMSによる検証
- チベット高原における可降水量の時間変化
- チベット高原上におけるGPS可降水量の日変動
- 長期データを用いた草地の熱収支の変動について
- 課題(11-12):マイクロ波放射計とGPSデータを用いた局地循環に伴う水蒸気輸送の研究(継続)(2.2一般研究)([2]共同利用研究(平成11年度))
- ラサにおいて観測されたモンスーンのオンセット前後でのGPS可降水量の日変動
- 国土地理院GPS連続観測網から見た夏季の関東域における局地的降水と可降水量との関係
- 暖温帯草原上での二酸化炭素・水蒸気交換過程の季節変化
- 2種類の斜面温暖帯とその地形依存性
- GPS可降水量からみた関東付近における夏期静穏日の水蒸気量の日変動
- GPS可降水量からみた関東平野における水蒸気輸送
- ゾンデとGPSから見た可降水量の日変動
- 山の風下における運動量の鉛直フラックスの発散により発生するカルマン渦の数値的研究
- 夏季晴天日の関東平野における日照率の日変化
- 関東北部の山岳地における晴天日の可降水量の日変化
- Tibet/Lhasaにおける可降水量の変動
- GPS可降水量からみた寒冷前線の動き
- 課題(10-16):マイクロ波放射計を使ったGPS可降水量の検証(新規)(2.2一般研究)([2]共同利用研究(平成10年度))
- 釧路における霧のミリ波レーダーを用いた事例解析
- 1998年夏にTRMMにより観測されたチベット高原とその周辺における降水
- NASA散乱計(NSCAT)で観測された寒気吹き出し時の日本海の風の収束帯
- AMeDASデータから求めた日本列島における豪雨の変化
- 夏季の関東域における局地的降水とGPS可降水量との関係
- 1.3.1可視・近赤外衛星画像の時系列データと地上における水文・植生状態量,フラックスとの関係(継続)(1.3データベース研究部門)([1]研究活動)
- PGLIERC(Preliminary GLobal lmager experiment at Environmental Research Center):その概要について
- PGLIERC:植生の地表面過程のリモートセンシングに関する実験
- 孤立した山岳の風下にできる筋状雲の生成メカニズムに関する数値実験
- P355 関東地方及び福島県・山梨県における光化学オキシダント日最高値出現頻度の経年変動解析
- 関東地方及び福島県・山梨県における光化学オキシダント日最高値出現頻度解析
- 1C1445 関東地方及び福島県・山梨県における光化学オキシダント日最高値出現頻度解析
- 夏期の関東地方における高温域の出現特性について
- 課題(10-35):地形および地表被覆と熱フラックスの空間分布に起因した積雲発生のメカニズムに関する研究(継続)(2.2一般研究)([2]共同利用研究(平成10年度))
- 中部関東域における夏期の対流性降水の日変化
- 第6回「メソ気象研究会」報告