Nicotiana trigonophyzla Dun.とN.tabacum L. の種間雑種より作出した複二倍体の生殖特性
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概要
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胚珠培養を用いて作出した Nicotiana trigonophyzla Dun.とN.tabacum L. の種間雑種からコルヒチン処理により複二倍体を作出した.コルヒチン処理した個体のうち,8個体の染色体数は2n=72であり(Fig1),これは両親の染色体数の合計に等しく,複二倍体であると考えられた.複二倍体は両親の中間的形態を示し,コルヒチン処理を行っていないF_1雑種個体とよく似ていた(Fig.2).複二倍体の花粉稔性(濃染花粉)は90%以上と高かったが,自家受粉による結実率は1.5%と低かった(Table1).組織学的観察から,複二倍体の胚のうの発育は正常であるにもかかわらず,自家受粉による胚珠の受精率は12-14%であることがわかった(Fig3,Table2).さらに,花粉管の伸長を蛍光顕微鏡で観察した結果,種子形成率が低い原因は,多くの花粉管が花柱内で伸長を停止し,ごく少数の花粉管しか子房腔へ到達できないためであることがわかった.
- 日本育種学会の論文
著者
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吉田 薫
東京大学大学院・農学生命科学研究科
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吉田 薫
東京大学農学部
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武田 元吉
東京大学農学部
-
吉田 薫
東大・理・三崎臨海
-
鄭 燦善
尚志大農
-
鄭 燦善
尚志大学校農学部
-
武田 元吉
東京農業大学農学部
-
武田 元吉
東京農業大学 農学部
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