OSPFネットワークにおけるポリシを考慮したコスト再設計に関する研究(インターネット関連技術,及び一般)

概要

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近年,ISPや学術研究団体などにおいて,大規模で構成の複雑なネットワークが構築され,運用されるようになっている.また,これらのネットワークに流れるコンテンツが多様化してきている.そのため,時々刻々と変化するネットワーク状態が今まで以上に複雑になり,ネットワークを効率的に運用することが困難になってきてしまっている.ネットワーク資源を有効に利用するためには,コスト値の再設計が必要であると考えられる.最適なコスト値計算などの研究は様々になされているが,現実にすでに運用されているネットワークを考えた場合,大規模なコスト値の変更はネットワークを不安定にする要因となり,事実上不可能である.本研究では,ある特定のパケットの配送経路に対してどの経路を通したいというような要求をネットワーク管理者がポリシーとして記述することにより,それらを反映させたコスト値の変更を行えるようにする.この時の変更を最小限に抑え,ネットワークへの影響を小さくし,ネットワークを効率的に運用することを目的とする.
社団法人情報処理学会の論文
2004-01-28