スペクトル境界法を用いた狭領域モデルの長時間積分の性能について
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概要
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局地的な気候を解析するため、局地気候モデルの開発を行った。局地気候モデルを作るためには、狭領域モデルを長時間積分する必要がある。まず、ファインメッシュモデル(FLM)を全球解析(GANL)の中にネスティングさせ、長時間積分を試みたが、GANLと位相の差を生じ、境界付近からノイズが発生した。そこで、横の境界だけでなく、波数空間に置いても外側のモデルとの結合を行う波数空間結合(SBC)を用いる事にした。この方法により、外側のモデルと内側のモデルの位相が合い、境界でもなめらかにつながり、ノイズが発生する事無く長時間積分する事が出来た。次に、内側のモデルに取り込む臨界波数(N_c)により予報結果がどの様に影響を受けるかを調べた。その結果、N_c=1の場合、境界で外側のモデルとのギャップはないが、東西方向の位相のズレが大きい事がわかった。またモデルによる降水量を観測結果と比較すると、スペクトル境界法を用いる事で改善された。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1995-04-25
著者
-
佐々木 秀孝
気象研究所
-
千葉 長
気象研究所環境・応用気象研究部
-
千葉 長
防災科研
-
千葉 長
気象研究所
-
木田 秀次
気象研究所
-
小出 孝
気研・気候
-
小出 孝
気象研究所
-
佐々木 秀孝
気研・応用
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