青紫色域除去光下における茶芽成分の春芽と夏芽の比較

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概要

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一般に夏芽、すなわち二、三番茶芽は、春芽、すなわち、一番茶芽に比べ、全窒素、アミノ酸等が少なく、タンニンは多く、したがって、品質的に劣ることが知られている。著者らはすでに茶芽生育、成分に及ぼす光質の影響を、主として一番茶について調べ、可視光から青紫色域を除いた光環境(色調は黄色)では、葉の発達が良好で、新芽の成熟に伴う葉水分、全窒素含量の低下が抑えられる傾向を認めた。また、このような特性を有する被覆資材を用いた場合の茶の品質が、従来の黒色被覆資材よりも向上する結果が得られている。そこで、かかる光質が夏芽の生育、成分に及ぼす影響を、一番茶芽(春芽)と直接比較しつつ検討するとともに、合わせて夏茶の品質が一番茶に比べて劣る原因についても若干の考察を加えるため、この実験を行なった。
日本作物学会の論文
1975-11-30

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