イネ葯培養に由来する2倍体のヘテロ性について : II モチイネのウルチ粒
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本稲のモチ品種間の葯培養を行った。染色体自然倍加の2倍体と推定されるA_1植物の結実粒の中に胚乳のヨード反応によりウルチ粒の発生がみられた。それは供試した22個体中13個体で発生し, その頻度は個体により異なり最高13.2%, 平均1.5%であった。ウルチ粒の発生はA_1植物の種子稔性が低いとき高頻度に認められた。このようなウルチ粒の発生はA_1植物の花粉不稔によって周囲の正常なウルチ花粉の他家受粉によって結実したものと推定された.葯培養の後代に分離する系統の存在することの理由の1つとして, 葯培養に由来する花粉不稔が考えられた.
- 日本作物学会の論文
- 1989-02-28
著者
関連論文
- 酒造好適米品種「富の香」の育成
- 水稲酒造好適米新品種「雄山錦」の育成
- 18 水稲育成新品種「とやまにしき」について
- 17 水稲育成新品種「とみちから」について
- 水稲新品種「おわら美人」の育成
- イネのモチ/ウルチ雑種における直播による F_2 分離比のゆがみ
- 米の品質成分に関する研究 : 第 2 報 玄米の粒厚構成がアミロース含有率, タンパク質含有率に及ぼす影響
- 米の品質成分に関する研究 : 第 1 報精米の粒厚別によるアミロース含量, タンパク質含量について
- 自殖世代におけるヘテロ接合性の変化
- イネのモチウルチ性ヘテロ個体からのモチウルチ性ヘテロ粒の選抜
- イネ葯培養に由来する2倍体のヘテロ性について : II モチイネのウルチ粒
- 水稲糯新品種「万葉もち」について
- 水稲糯新品種「らいちょうもち」について
- 水稲新品種「とみひかり」について
- イネ半数体の結実粒
- イネ葯培養に由来する 2 倍体のヘテロ性について
- 1 段培養法によるイネの葯培養について
- 昭和55年に富山県で激発した稲こうじ病について
- アップカットロータリを用いた大豆の耕うん同時畝立て播種技術における作業速度が畝高,播種精度に及ぼす影響
- ダイズ「エンレイ」の収量安定化に向けた生育指標の策定 : 第2報地上部乾物重による生育指標の策定と生育データを用いた地上部乾物重の推定
- 水稲糯品種・系統のエクステングラムによるもち質の検討
- 4 飼料用実とり稲栽培の問題点(北信越地域における飼料稲栽培の問題点)
- イネの花粉培養による植物体復原
- 水稲品種「コシヒカリ」の高温登熟回避を目的とした晩植条件下における密植栽培の評価