イネ半数体の結実粒
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概要
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イネ半数体には, ほとんど結実することがないといわれている。しかしイネの葯培養から作出した半数体773株から320粒もの結実粒を得ることができた。発芽力は高く294粒から発芽し, その261粒が成長して植物体となった。1個体は完全不稔であったが, その他の個体は正常なイネの形態をしており稔実がみられ, 2倍性の植物であると思われた。イネ半数体にこのような結実がみられた理由として, 植物体の自然倍加に伴う2倍体の配偶子による自家受粉あるいは, 他の正常な花粉の飛来による他家受粉などが考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1988-03-31
著者
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