過酸化石灰被覆籾の加温処理が直播水稲種子の出芽, 苗立ちに及ぼす影響 : 第 2 報加温処理開始時期および加温処理後の保存条件が出芽に及ぼす影響

概要

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過酸化石灰被覆籾の加温処理開始時期について検討したところ, 被覆籾の含水率20%程度の時に加温処理を開始した場合, 出芽の促進効果が最大となり, その後被覆籾の乾燥に伴い, 促進効果が低下した.また, 加温処理後の保存条件について検討したところ, 網袋内で保存した場合は保存温度にかかわらず, 保存期間が3日以上で出芽促進効果が認められなかった.一方, ビニール袋内の保存では加温直後と同程度の出芽促進効果が認められた.しかし, 5日間15℃で保存した場合, 被覆籾の亀裂や播種前の出芽籾の割合が高くなり, 機械播種の場合, 播種精度の低下や芽の損傷の可能性が高まるものと考えられた.
日本作物学会の論文
2002-03-31