大麦の播種期と雪害
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オオムギの播種期を変えて根雪前の生育と雪害の関係を検討した。10月15日以前に播種した場合, 根雪前地上部乾物重は0.5g以上となり, 越冬茎数は90%以上であった。10月30日以降に播種した場合, 根雪前地上部乾物重は0.1g以下となって越冬茎数は0%となった。そして, 10月15日から30日までに播種した場合, 播種日が遅くなる程雪害は増大して, 地上部乾物重が0.08gから0.57gまでの間では地上部乾物重と越冬茎率との間に高い相関関係が見られた。このことから, 根雪前地上部乾物重が耐雪性を規定する1つの要因と考えられた。秋季の施肥窒素量を増加すると, 乾物率が減少して, 播種期が早かった区でも耐雪性が減少した。したがって, 乾物率もまた耐雪性を規定する1つの要因と考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1988-03-31
著者
関連論文
- コムギとオオムギの耐雪性に及ぼす植物体の大きさの影響
- 72 オオムギ葉身の雪腐病抵抗性に及ぼすハードニング処理の影響
- 124 ハードニング処理がオオムギの雪腐病抵抗性に及ぼす影響
- 低温湿潤暗黒処理によるオオムギの枯死
- オオムギ, コムギの種子予措が発芽及び苗立に及ぼす影響
- オオムギ空洞粒のいろいろな形状
- 飼料用麦類における非構造性炭水化物の蓄積と耐雪性 : III.非構造性炭水化物の蓄積と雪害の発生に及ぼす窒素施用量の影響
- 59 年豪雪による麦の雪害について
- 砕土条件がグリーンパニックの生育に及ぼす影響
- イタリアンライグラスにおける非構造性炭水化物の品種・個体間差異 : VII.非構造性炭水化物含有率の選抜指標について
- イタリアンライグラスにおける非構造性炭水化物の品種・個体間差異 : VI.2倍体品種と4倍体品種の比較
- 大麦の出芽に及ぼす環境及び栽培条件の影響
- 北陸地域に適する乾草用暖地型牧草
- ライ麦の播種期と雪害
- 小麦の播種日と根雪前生育量及び雪害との関係
- 消雪時からみた小麦の出穂期及び成熟期の予測
- 積雪地における小麦適品種の選定
- 低湿重粘度水田の転換畑における飼料作物の生育特性 : III.転換初期におけるトウモロコシの無機養分吸収
- 低湿重粘土転換畑における砕土率の経年変化と植生の影響
- 低湿重粘土水田の転換畑における飼料作物の生育特性 : II.転換初期における地下部生育の種間差と土層の酸化
- 低湿重粘土水田の転換畑における飼料作物の生育特性 : I.転換初期における生育・収量の種間差
- シコクビエの発芽, 初期生育に及ぼす水分ストレスの影響
- 低湿重粘土転換畑における大豆の生育・収量の経年変化
- 低温順化の条件がオオムギ葉身の雪腐病抵抗性に及ぼす影響
- ポットで混作したスィートコーンと数種のマメ科牧草との競合
- 北陸地域の水田輪換畑における寒地型牧草の播種時期と収量
- 低湿重粘土水田の転換畑における飼料作物の生育特性 : IV.転換後の年数とトウモロコシ品種の生育・養分吸収特性
- 71 ムギ類の耐雪性に関する研究 : 4. フルクタン重合度の品種間差異
- セスバニア種子の硬実の打破方法
- 簡易耕と種子予措が夏作イネ科飼料作物の発芽・苗立に及ぼす影響
- 60 ムギ類の耐雪性に関する研究 : 3. フラクタン蓄積の品種間差異
- 高浸透圧溶液, 生長調節物質処理が夏作イネ科飼料作物の発芽に及ぼす影響
- オオムギ雲形病の品種間差について
- コムギ品種にみられたフラクトサン蓄積の特異性
- 125 オオムギの耐雪性に関する品種間差異
- 大麦の播種期と雪害
- 麦類種子の出芽に及ぼす CaO_2 剤粉衣の影響
- 北陸地域における麦作研究の方向
- 53 重粘土半湿田におけるマメ科植物セスバニアの生育とその化学組成(関東支部講演会要旨)
- 6条大麦の空胴粒発生原因と防止対策
- フルクタンと植物の耐雪性 植物体中で機能性に富むフルクタンが耐雪性発現に関与