「毛管浸潤トレンチ」周辺土壌における微生物の分布
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概要
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「毛管浸潤トレンチ」による汚水の浄化効果と汚水注入による土壌微生物への影響を調査した。注入された汚水は,トレンチの散水管から管のまわりの充填材を経て土壌に浸みでていき,周辺土壌のpH,含水比,全炭素量,全窒素量の増加をひきおこすとともに,細菌数,グラム陰性菌,大腸菌群の微生物量の増加をともなった。これらの菌の増減は,汚水負荷量に応じて変動することも示された。土壌の物理化学的性質,微生物の分布状況から汚水の移動経路は,トレンチを経て急速に周辺土壌に浸みでて,側方あるいは側下方へ浸潤するものと推定した。注入汚水とトレンチ末端検水槽の検水の水質から,有機物は効率よく除去され,大腸菌群細菌による地下汚染はないものと思われる。N化合物については,相当量のNO_3^Nが検水槽から検出されるので,窒素化合物の除去は必ずしも十分ではない。
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 1986-08-05
著者
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