小麦秋播性程度とビタミンC含有量との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Yamasaki, one of the authors, has once reported that wheats are less resistant to the toxic action of chlorate than spring ones, and he attributed the phenomenon to the difference in the contents of reducing substances such as glucose, aldehydes etc. in plant tissues. The present authors studied the interrelations among the content of vitamin C, one of the reducing substances in plant tissues, intensity of winter nature and chlorate resistance of varieties in wheat. Experiments were made with shoots germinated in Petri-dishes with pure water, employing 6 varieties varying in winter nature intensity. The relations of the vitamin C content to the winter nature were found as follows : 1) In the experiments conducted in winter, the higher the intensity of winter nature of the variety was, the more vitamin C was proved, under natural condition as well as in the dark. 2) In spring or summer, however, there was no correlations between these two characters. 3) When the temperature either or both in the daytime or at night was low, the results similar to those in the winter experiments were obtained, that is, a significantly high positive correlation wad represented (cf. Table 1, 2). From these facts and other results, the followings should be extracted : In order that the above-noted correlation between these two characters is presented, low temperatures are necessary. The light condition or the difference in temperature between the daytime and the night has no effect on such relation. The resistance to the toxic action of chlorate of the same varieties was tested simultaneously. A high negative correlation was recognized between the resistance and the winter nature intensity, regardless of temperature in the daytime or at night. (cf. Table 3). Considering of the results of the vitamin C determinations and the chlorate resistance tests, the negative correlation is recognized between the chlorate resistance and the vitamin C content, except when the temperatures both in the daytime and at night are high, under which condition the chlorate resistance seems to be affected by some uncertain factors other than vitamin C.
- 日本作物学会の論文
- 1956-07-01
著者
関連論文
- 甘蔗同化作用の季節的消長
- 臺灣の甘蔗品種に就いて
- 葉の剪除が蔗莖節間に於ける糖分蓄積に及ぼす影響に就て(第2報) : 昭和十四年四月九日受理
- 甘蔗に於ける苗の發芽特に發根に就いて : 昭和十二年四月十一日受理
- 水稻及び陸稻種子の鹽類溶液中發芽に於ける差異に就いて : 昭和九年十一月二十四日受理
- 落花生の結実並に油脂含量に及ぼす石灰の肥効 (第100回講演会)
- 31 陸稲と水稲間の耐寒性について(続報)
- 50. 陸稲と水稲間の耐寒性の差異について
- 塩素酸加里法の理論に關する二三の考察
- 藁灰の發根促進に就て
- 甘藷苗の草木灰並に石灰に依る豫措が藷の收量に及ぼす効果に就て (豫報)
- 甘蔗品種に於ける蔗苗の異常的發芽現象と其の生理的原因 : 昭和十年四月七日受理
- 作物品種の鹽素酸加里に對する抗毒性並に其の生理的意義に關する研究 : 昭和七年四月九日 東京三會堂に於ける日本農學會大會特別講演要旨
- 耐寒性を異にせる小麥品種に於ける苗の生育に就いて
- 小麥製粉歩合に關する研究 : 要旨
- 稻品種の有毒鹽類に對する抵抗性と其の實用的形質との關係に就いて : 豫報
- 日本学術会議会員在任中の想い出
- 小麦のバーナリゼーション過程に於ける塩素酸カリ抗毒性並びに還元性物質含量の変化について
- 苗代における藁灰施用が稲苗の発根を促進する効果について
- 苗代に於ける藁灰施用が稲苗の発根を促進する効果について(続) (第110回講演会)
- 小麦秋播性程度とビタミンC含有量との関係
- 塩素酸カリ法による大麻の雌雄鑑別について (第107回講演会)
- 苗代における藁灰施用が稲苗の発根を促進する効果について (第102回講演会)
- 小麦秋播性程度とビタミンC含有量との関係 (第99回講演会)
- コルヒチン処理期間の温度が倍数体発現率に及ぼす影響について
- 藁灰処理が小麦苗の発根を促進させる機構に就て
- 30.コルヒチン処理期間の温度が倍数体発現率に及ぼす影響について : 日本育種学会第四回講演会要旨
- 2, 4-Dの植物毒害に関する生理学的研究 : (第2報) 生育期における菊芋の化學的組成の変化について
- 塩素酸カリ法から見た小麥バーナリゼーションの後作用について
- 監素酸加里法による作物倍数体の鑑別(豫報)
- 2.4-Dの植物毒害に關する生理學的研究 : 第I報 2.4-D と KClO_3 との除草に對する共力効果に就て
- 作物の分枝性に関する研究 : 第9報 寒天培養基上における水稲の分げつ芽ならびに主茎頂芽の生長に及ぼすカイネチンおよびジベレリンの濃度の影響
- 作物の分枝性に関する研究 : 第8報 異なる照度および温度条件下における水稲品種の分げつ性の差異について
- プラストクロンインデックスによる大豆の葉令の表示について
- 95 作物分枝性に関する研究 : 第13報 人工培養基上における水稲の生長中ならびに生長停止分げつ芽の生長に及ぼすIAAおよびカイネチンの濃度の影響
- 83. 作物の分枝性に関する研究 : 第12報 人工培養基上における水稲分げつ芽および主茎頂芽の生長におよぼすIAAおよびカイネチンの濃度の影響
- 82. 作物の分枝性に関する研究 : 第11報 赤色光および近赤外光がエンドウの側芽の生長に及ぼす影響
- 81. 作物の分枝性に関する研究 : 第10報 インドール酢酸酸化酵素の阻害物質および促進物質がエンドウおよびトウモロコシの側芽の生長に及ぼす影響
- 作物の分枝性に関する研究 : 第7報 とうもろこし品種の分げつ性と茎中のオーキシン含量, IAA酸化酵素活性およびその阻害物質含量との関係について
- 作物の分枝性に関する研究 : 第6報 とうもろこし茎部のインドール酢酸酸化酵素の性質について
- 作物の分枝性に関する研究 : 第5報 人工培養基上における水稲および大麦の分げつ芽および主茎頂芽の生長に対するオーキシン濃度の影響
- 作物の分枝性に関する研究 : 第9報 寒天培養基上における水稲分げつ芽の発育とカイネチンおよびジベレリン濃度との関係について (第145回講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第8報 異なる照度および温度条件下における水稲品種の分げつ性の差異について (第145回講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第7報 とうもろこし品種の分げつ性と茎中のオーキシン含量, IAA酸化酵素活性およびその阻害物質含量との関係について (第145回講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第6報 とうもろこし茎部のインドール酢酸酸化酵素について (第140回講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第4報 水稲苗の間引後における各節位分けつ芽の生長について
- 作物の分枝性に関する研究 : 第5報 稲および大麦分げつ芽の人工培養基における発育について (第139回講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第3報 水稲苗における剪葉ならび葉に対するジベレリンの添加が分げつ芽の生長に及ぼす影響
- 作物の分枝性に関する研究 : 第2報 水稲幼苗における遮光および移植が分げつ芽の分化および発育に及ぼす影響
- 作物の分枝性に関する研究 : 第4報 水稲苗の間引後における各節位分けつ芽の発育について (第137回 講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第3報 剪葉処理ならびに葉に対する生長調整物質の添加が分げつの分化および発育に及ぼす影響 (第131回 講演会)
- 作物の分枝性に関する研究 : 第1報 播種密度を異にした水稲苗における分けつの分化及び発育について
- 作物の分枝性に関する研究 : 第2報 水稲幼苗における遮光および移植が分げつ芽の分化および発育に及ぼす影響 (第129回 講演会)
- 小麦種子の発芽程度による塩素酸カリ抗毒性の変化について