青刈ソルガム新品種「グリーンエース」の特性
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概要
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近年、わが国の畜産は牛肉の輸入自由化をはじめとする外圧が高まり国内でも産地間競争が強まるなど経営環境は厳しくなっている。このような状況の中、経営の安定化を図るためには、自給粗飼料を低コストで安定的に確保することが重要である。ソルガムは優れた再生性や分げつ性により高い乾物生産能力を有する代表的な長大型の夏作飼料作物である。この能力を追求し、既存品種より収量性の優れた品種の育成を第1の育種目標として、スーダン型F_1品種「グリーンエース」(中国交31号)を育成した。利用法はサイレージ加工も可能であるが、主として青刈である。本品種は細胞質雄性不稔系統378Aを種子親とし、純系分離により育成したスーダングラス2098-2-4-4を花粉親とする一代雑種で、ここでは、その収量性を中心に特性の概要を報告する。
- 日本作物学会の論文
- 1993-08-02
著者
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