人工歯根に用いる希土類元素を含むアパタイトの沈でん法による合成
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概要
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人工歯根に用いるアパタイトには, 従来焼結したものが用いられていたが, 焼結体は, 体液中に溶けだしにくいため, 骨形成の伝導にはあまり適さないと思われる. そこで体液中に溶けだしやすい希土類元素を含むアパタイトを合成するために沈でん法を検討した. 硝酸カルシウムとリン酸の混合溶液に, 水酸化ナトリウム溶液を徐々に滴下することにより, アパタイトを合成することができた. しかしながら, 硝酸カルシウムと希土硝酸塩溶液およびリン酸水溶液を混合し, 水酸化ナトリウムを滴下した場合, リン酸希土の結晶が生成した. そこで, 希土-EDTA錯体を用いることによりリン酸希土の生成を防止し, 沈でん法による希土類元素を含むアパタイトの合成に成功した.
- 大阪歯科学会の論文
- 1995-10-25
著者
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田中 昭男
大阪歯科大学口腔病理学講座
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新池 孜
大阪歯大・化学
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新池 孜
大阪歯科大学化学教室
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川合 進二郎
大阪歯科大学生物学教室
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榊 鉄成
大阪歯科大学生化学講座
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西川 哲也
大阪歯科大学生化学講座
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川合 進二郎
大阪歯科大学・生物
-
田中 昭男
大阪歯科大学
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