クロメトキシニルのラットにおける代謝研究
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概要
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Chlomethoxynil (2, 4-dichlorophenyl 3′-methoxy-4′-nitro〔U-^<14>C〕phenyl ether)標識体を雄ラットに投与した場合, 尿および糞中への放射能の排泄率(48時間後)はそれぞれ13.7および79.5%であった.尿中主代謝物は, S-(3-methoxy-4-nitrophenyl) cysteineおよびS-(3-methoxy-4-nitrophenyl) mercapturic acidで投与量のそれぞれ3.3および2.7%を占めた.また, 3-methoxy-4-nitrophenolの硫酸抱合体もわずかに検出された.糞中主代謝物2, 4-dichlorophenyl 4′-acetamido-3′-hydroxyphenyl ether(投与量の24.6%)が新たに同定できた.Chlomethoxynilはラット肝cytosol, glutathione存在下, S-(3-methoxy-4-nitrophenyl) glutathioneと2, 4-dichlorophenolに開裂した.Diphenyl ether結合は, glutathione S-transferaseにより切断されること, また, 尿中主代謝物はglutathione抱合体からmercapturic acid代謝経路を経て生成することが考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1989-11-20
著者
-
江角 凱夫
Tohkai Research Laboratories Daiichi Pure Chemicals Co. Ltd.
-
内田 又左衛門
Institute of Life Science Research, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
内田 又左衛門
日本農薬(株)安全性研究所
-
西澤 秀男
日本農薬(株)安全性研究所
-
西澤 秀男
Institute for Life Science Research, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
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