Fenvalerate (Sumicidin^[○!R]) S-酸異性体の水系モデルエコシステムにおける生分解性と濃縮性
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概要
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Fenvalerate S-酸異性体(S-fenvalerate)の生分解性と濃縮性をDDTと比較した.コイを設定濃度0.8ppbの^<14>CN-S-fenvalerateまたは^<14>C-ring-DDTに曝露すると, S-fenvalerateはDDTにくらべてゆっくり魚体内に取り込まれた.その後, コイを清水に移すと魚体中のS-fenvalerate残留物は半減期約5日の速度で排泄された.それに対して, DDT残留物は25日間でほとんど減少しなかった.水系モデルエコシステムにおけるS-fenvalerateのコイでの濃縮率は69から117倍であり, タニシ, ミジンコ, 緑藻類より低い値を示した.DDTとDDT-R(DDT, DDE, DDDの合計)のコイでの濃縮率はそれぞれS-fenvalerateの10倍, 20倍も高かった.S-fenvalerateは水系モデルエコシステムの4種の生物によって, おもに, アルコール側フェノキシ基の水酸化, CN基の加水分解, エステル結合の加水分解を経て代謝された.4種の生物の内で, S-fenvalerateはコイで最も代謝されやすく, 代謝物が体内で高く濃縮される傾向は見られなかった.
- 1980-02-20
著者
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宮本 純之
Research Department, Pesticides Division, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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大川 秀郎
Research Department, Pesticide Division, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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大川 秀郎
The Graduate School Of Science And Technology Kobe University
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菊地 亮一
Research Department, Pesticides Division, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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菊地 亮一
Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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菊地 亮一
Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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