感性の起源, 都甲潔著, 中公新書, 中央公論社, 新書版, 740円, ISBN4-12-101772-2
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概要
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新雪が白く積もった冬道のために、少し自宅を早めに出て旭川空港に到着したのは9時20分だった。東京行きの飛行機の出発は10時25分、本著の書評を書くために、読み始めることにした。予定では、一泊の東京出張の間に一読して書評を書き始めることができたらいいかと思っていたが、東京行きの飛行機の中でシートベルト着用のサインが消えた後にはすぐに本稿を書き始めていた。評者は、今の子供たちと比べて本好きである。おもしろい本ほど早く読み終える。そのような指標から考えると、本著は間違いなくおもしろい、評者の"感性"にあった本だったといえる。日本味と匂学会は、著者のようなセンサー開発に関わる工学者、生理, 生物系の基礎研究者、味覚, 嗅覚に関する臨床医から企業で食品の商品開発に携わる研究者まで、非常に幅広い会員から構成されている。味と匂いをどのように語るかは、筆者の専門がどこにあるかで切り口、視点が大きく変わるので様々である。
- 日本味と匂学会の論文
著者
関連論文
- エッセンシャルオイル総覧2007, 三上杏平著, B5判/267頁, 2,500円, フレグランスジャーナル社, 東京, 2006年12月28日, ISBN4-89479-111-0
- P-079 嗅細胞の軸索に発現するTRPV2の生理的意義(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- P-078 マウスで見られる性経験による性特異的および副嗅球における領域特異的なフェロモン感受性の変化(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- P-077 性経験により増強したオスラットフェロモン情報の扁桃体および前障への伝達(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- 1P193 嗅神経軸索に局在するTRPV2はIGF-I依存的細胞内カルシウム流入に関与する(化学受容、神経・感覚、神経回路・脳の情報処理,口頭発表,第45回日本生物物理学会年会)
- P2-13 電位依存性Ca^チャネルα_またはβ3サブユニット欠損マウスの傍糸球体細胞で抑制されたフェロモン応答(2005年度日本味と匂学会第39回大会)
- P-076 起立試験時の自律神経応答に対するグレープフルーツの香りの効果(ポスターセッション,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- ダイナミックに脱落・新生する嗅細胞におけるTRPV2チャネルとインスリン様成長因子受容体の連関
- P-116 βアミロイド蛋白質産生調節蛋白質X11あるいはX11-likeを欠損したマウスのフェロモン応答(ポスターセッション,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- P-115 思春期に現れる雄ラット尿中の雌ラット誘引フェロモンの同定(ポスターセッション,2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- P-112. 匂い応答発現における電位依存性カルシウムチャネルβ3サブユニットの役割(ポスターセッション, 2006年度日本味と匂学会第40回大会)
- P-132 βアミロイド蛋白質産生を調節するX11とフェロモン応答(ポスターセッション,2008年度日本味と匂学会第42回大会)
- P-111. マウス嗅上皮に発現するTRPチャネル(ポスターセッション, 2006年度日本味と匂学会第40回大会)
- 嗅細胞と鋤鼻細胞における匂いとフェロモンの受容機構
- 田舎で行う生理学研究
- 感性の起源, 都甲潔著, 中公新書, 中央公論社, 新書版, 740円, ISBN4-12-101772-2
- 1. 特集にあたって(ケミカルコミュニケーションの世界)
- PROFILE
- においと医療
- S-4-2 Chemical communication via olfaction in mammalians(ISOT/JASTS 2004)
- 源氏物語をいま読み解く2-薫りの源氏物語-, 三田村雅子, 河添房江編, 四六版/229ページ, 2400円十税, 翰林書房, 2008年5月, ISBN-10: 4877372628
- 1P232 神経軸索伸長期の嗅細胞軸索におけるTRPV2の発現(化学受容))
- 3. 脊椎動物のフェロモン受容機構(ケミカルコミュニケーションの世界)
- フェロモンセンサー鋤鼻器-フェロモンはいかにして受容されるか-, 市川眞澄著, 香り選書3, B6版/135ページ, 1300円十税, フレグランスジャーナル社, 東京, 2008年2月, ISBN978-4-89479-132-9
- 環境ホルモン投与による尿中フェロモン活性の低下
- 電位依存性カルシウムチャネルβ3サブユニット欠損マウスで見られた嗅覚系における神経興奮の亢進
- 1L1030 電位依存性カルシウムチャネルb3サブユニット欠損マウスでみられた嗅覚系における神経興奮の亢進
- P2-49 性経験に伴うラットオス由来のフェロモン活性の増加
- ラット副嗅球における高分子量および低分子量フェロモンの成分の組み合わせにより発現するFos陽性細胞
- 1L1100 ラット尿中フェロモンの性質 : 性経験に伴う変化とその作用
- ラット鋤鼻器感覚細胞における尿フェロモンが引き起こす内向き電流応答の性質(1999年度日本味と匂学会第33回大会)
- 1PA083 鋤鼻器感覚細胞の尿中フェロモンに対する選択的な応答
- 5.匂い情報の受容に見られる生理的な変動(匂いのもつ生理機能発現への道筋)
- 成熟ラット副嗅球神経細胞の電気的性質
- 味覚の生理学
- 2SD2 フェロモン情報のコーディング
- 日本味と匂学会を終えて(2009年度日本味と匂学会第43回大会)
- The Psychology of Flavour, Richard J Stevenson著, B5版変形/300頁, 6,401円, Oxford University Press, USA, 2009, ISBN978-0-10-953935-2
- S4-1 ダイナミックに脱落・新生する嗅細胞におけるTRPV2チャネルの役割と再生医療への応用の可能性(シンポジウム4 嗅覚研究の進歩 基礎と臨床,2008年度日本味と匂学会第42回大会)
- 1.特集にあたって(匂いのもつ生理機能発現への道筋)
- 旭川医科大学生理学講座神経機能分野
- 旭川医科大学生理学講座神経機能分野(研究室紹介)
- 医療系分野における味と匂いの基礎研究
- 哺乳動物における蛋白性フェロモンの引き起こす血中性ホルモン濃度の増加
- 特集にあたって(嗅覚神経系の機能構築-1)
- 第1回国際鋤鼻研究会(Brain, Nose and Pituitary-International Symposium)に参加して
- 香り-それはどのようにして生成されるか-, 蟹沢恒吉著, A5版, 125頁, 1,700円, フレグランスジャーナル社, 東京, 2010年10月, ISBN978-4-89479-186-2
- ISOT XIII(Brighton, July 20-24, 2000)感想記
- P-152 マウス副嗅球僧帽房飾細胞の興奮性解析(ポスターセッション,2011年度日本味と匂学会第45回大会)
- P-151 成熟に伴うマウス副嗅球GABA受容体サブタイプの発現変化とにおい応答(ポスターセッション,2011年度日本味と匂学会第45回大会)
- P-163 粉末飼料による飼育で引き起こされた脳室下層の神経新生および嗅覚機能の低下(ポスターセッション,2011年度日本味と匂学会第45回大会)
- 6.脳室下層における神経新生と嗅覚機能(嗅覚系の発生・再生・加齢-6)
- 1.特集にあたって(嗅覚系の発生・再生・加齢-1)
- 嗅上皮の特性と鼻腔内投与による中枢神経機能のマニュピレーション
- 粉末飼料による飼育で引き起こされた脳室下層の神経新生および嗅覚機能の低下
- 脳室下層における神経新生と嗅覚機能
- 鼻腔内投与による脳機能治療の可能性
- 嗅覚と匂い・香りの産業利用最前線, 古賀良彦ほか著, B5判421頁, 定価36,800円+税, エヌティーエス, 東京, 2013年2月, ISBN978-4-86469-056-0