胃癌における血清 carcinoembryonic antigen の臨床的意義
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概要
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胃癌患者275例を対象に術前,術後のcarcinoembryonic antigen(CEA)を測定し,その臨床的意義について検討した.術前CEAの平均値は7.6±35.5ng/mlで,5.1ng/ml以上の陽性率は21.5%だった.術前CEAおよび陽性率は胃癌stageの進行とともに有意に高くなり,その構成因子である肝転移,腹膜播種,リンパ節転移,深達度とも有意な関連が認められた.組織型では乳頭腺癌,膠様腺癌でCEA陽性率が比較的高かった.胃癌治癒切除率はCEA高値群では有意に低下していた.再発形成では,肝転移型再発例の術前CEAは高値例が多く,再発時,その急激な上昇をみた.術前CEA高度陽性群は陰性群に比べ予後不良だった.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1989-11-01
著者
-
中村 文彦
弘前大学医学部第2外科
-
遠藤 正章
弘前大学医学部第二外科学教室
-
鈴木 英登士
弘前大学第二外科
-
鈴木 英登士
弘前大学医学部外科学第二講座
-
小野 慶一
弘前大学第2外科
-
杉山 譲
弘前大学医学部第二外科学教室
-
三上 泰徳
弘前大学医学部第二外科学教室
-
小野 慶一
弘前大学医学部第二外科学教室
-
小澤 正則
市立函館病院外科
-
三上 泰徳
弘前大学医学部第2外科
-
工藤 邦夫
山形県立河北病院外科
-
渡部 修一
山形県立河北病院外科
-
千葉 昌和
山形県立河北病院外科
-
千葉 昌和
山形県立河北病院 外科
-
杉山 譲
弘前大学
-
小沢 正則
函館市立函館病院
-
三上 泰徳
弘前大学医学部外科学第二講座
-
稲葉 行男
弘前大学医学部第二外科
-
小野 慶一
弘前大学医学部槙外科教室
-
渡部 修一
弘前大学第2外科大腸癌化学療法研究会
-
小沢 正則
市立函館病院外科
-
稲葉 行男
弘前大学医学部生化学第二講座
-
杉山 譲
弘前大学医学部大内外科教室
-
小野 慶一
弘前大学医学部
-
遠藤 正章
弘前大学医学部第2外科
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