静圧スラスト軸受における気泡の発生限界

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概要

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静圧軸受の軸と軸受面の間に相対運動が存在すると、これにより生ずる動圧効果によって、潤滑油膜の圧力が部分的に大気圧以下になり、そこにキャビテーションやエアレーションあるいは軸受外部からの空気の吸込み等を起こして潤滑油膜中に気泡が発生することがある。このような気泡の発生は、軸受の動作性能に好ましくない影響を与えることが多く、できる限り避ける必要がある。本研究では、円環状に複数個のリセスを有する静圧スラスト軸受のリセスにおける気泡の発生機構ならびに発生限界を軸が傾斜して軸受すきまが非平行になる状態も含めて理論的および実験的に解析した。その結果リセスにおける気泡の発生は、軸受外部からの空気の吸込みやエアレーションによって起こることが示され、気泡が発生する軸受動作条件の限界が明らかにされた。また、有限要素法を用いて潤滑油膜の負圧発生領域を計算することにより、リセスにおける気泡の発生を予測することが可能であることが指摘された。
1981-04-05

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