北九州の2種の森林の樹冠の植食動物の糞量と摂食量
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概要
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1981年6月から1年間, 産業医科大学構内の落葉広葉樹と常緑広葉樹の混合二次林および付近の常緑広葉樹自然林で, 樹冠から落下する植食動物の糞量をトラップ法を用いて毎月測定し, これに基づき摂食量の推定を行った. 糞量は5月から7月までは二次林より自然林の方が少なく, 8月から4月にかけては自然林より二次林の方が少なかった. 1年間の1m^2当りの糞の乾量は自然林で18,Olg, 二次林で19.81gであって, これらは日本の亜高山帯や冷温帯の森林で従来測定された値に比べて著しく多い. 葉食性昆虫の糞量と摂食量の比を0.4一0.8として葉の被食量を推定すると, 1年間1m2当りの乾量は自然林で22.5-45,Og, 二次林で24.8-49.5gとなった. これらはそれぞれ1年間の葉の概略純生産量の5.2-9.9%および5.2-9.9%に当る.
- 産業医科大学学会の論文
- 1983-12-01
著者
-
稲垣 彰
産業医科大学生物学教室
-
北沢 高司
産業医科大学生物学教室
-
稲垣 彰
産業医科大学医療技術短期大学生物学教室
-
北沢 右三
産業医科大学生物学教室
-
北澤 右三
資源研
-
北沢 右三
九州産業大
-
北沢 右三
都立大・理・生
-
北沢 右三
産業医科大学医療技術短期大学生物学教室
-
北沢 右三
東京都立大学理学部
-
北沢 右三
都立大
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