当院における院外処方せんの全面発行について

概要

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【はじめに】当院では、平成12年10月から院外処方せん発行を開始し1年が経過した。発行率は約98%で推移しており大学病院の中でも高い発行率を維持している。当院における院外処方せん発行までの経過と現状、ならびに院内・保険薬局からの疑義照会について報告する。【発行までの経過】(1)院外処方運営委員会の設置院外処方運営委員会を設置し、院外処方せん発行に関する基本的事項について決定してきた。(2)患者への啓蒙ポスター、パンフレットおよび文字テロップを用いて、院外処方の実施についてお知らせした。(3)『かかりつけ薬局』の選定と保険薬局への情報提供発行2ヶ月前より、患者の同意のもと処方せんのコピーを患者本人に渡し、『かかりつけ薬局』に持参あるいは仮設FAX案内コーナー(薬剤師会運営)で希望する保険薬局にFAX送信してもらった。(4)保険薬局への研修会等の実施毎月1回、分業研修会を大学内で開催し、各診療科医師による処方解説および薬剤師による調剤内規等の説明を行った。(5)医師への説明会医師に対し院外処方せんの流れやマニュアルおよび保険等の説明会を開催し、正しい院外処方せん発行の徹底を依頼した。【結果・考察】1年経過した今日でも98%前後を保っている。院内・保険薬局からの疑義照会件数も当初に比べ減少してきた。当院の院外処方せんがスムーズにいった背景には、北九州という全国的にも医薬分業が盛んな土地がらにより患者が院外処方せんに慣れていることと、さらには病院全体が薬剤師会と密接な協力関係のもとに院外処方せん発行に向けて準備を進めてきたことによるものと思われる。
産業医科大学学会の論文
2002-03-01

当院における院外処方せんの全面発行について

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