医療系女子学生の骨の健康に対する関心の有無と骨の健康に良い食品の摂取頻度
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概要
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札幌市および仙台市に在住する医療系女子学生257名(平均年齢19.7±1.9歳)を対象に、骨の健康に対する意識の有無により食品摂取頻度に差があるかどうかを調査した。骨の健康に対する関心がある者(以下、関心あり群)と関心のない者(以下、関心なし群)の2群にわけて解析を行った。対象者の73.2%が骨の健康に関心を持っていた。関心あり群の38.8%、関心なし群の8.7%が骨の健康のために実行していることがあると回答し、関心あり群での割合が高かった(p<0.001)。骨の健康に必要とされる栄養素を含む食品の中で牛乳・乳飲料、大豆製品の摂取頻度が、関心あり群で有意に高かった(p<0.05)。食品摂取頻度を数量化した総得点は関心あり群で有意に高かった(p<0.001)。定期的に運動している者の割合は関心あり群で30.6%、関心なし群で36.2%であり、有意な差は認められなかった。以上の結果より、医療系女子学生に対して骨の健康に対する食生活の知識と関心を与える必要性が示唆された。The aim of this study was to determine whether consumption of foods considered good for bone health was associated with interest in the health of bones. The study subjects were 257 female nursing and paramedical students aged 18 through 20 in a self-administered food frequency questionnaire survey. They were divided into two groups, one interested in bone health and the other not. A total of 73.2% of subjects were interested in bone health. Though 38.8% of the subjects interested in bone health answered "I am doing something good for bone health", only 8.7% of the subjects not interested in it did. Subjects who were interested in bone health more frequently drank milk or milk-related beverages and soybean products thanthose who were not interested in it. The total quantified food intake was higher in subjects who were interested in bone health than for those who were not interested in it. The percentages of students who exercised regularly of both subjects who were interested in bone health and those who not were 30.6% and 36.2%, respectively and there was no significant difference between the groups. The results of ourquestionnaire survey suggested the efficiency of education about bone health.
- 札幌医科大学の論文
著者
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山田 惠子
札幌医科大学
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門間 正子
札幌医科大学保健医療学部
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高橋 英子
東北文化学園大学教務部
-
井瀧 千恵子
札幌医科大学保健医療学部看護学科
-
林 裕子
札幌医科大学保健医療学部看護学科
-
高橋 英子
東北文化学園大学 教務部
-
井瀧 千恵子
弘前大学大学院保健学研究科健康支援科学領域障害保健学分野
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