カイワレダイコンの発芽と生長に及ぼす温度と光の影響
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概要
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1.カイワレダイコン種子による吸水と発芽は何れも浸漬時間の長さに比例して増加した。2.発芽は種子浸漬した水温によって殆んど影響されず, 播種後の温度によって影響を受けた。最適発芽温度は25℃であった。3.光照射時間が増加するにしたがって, 子葉の生量・乾量は増加し, 下胚軸の伸長および生量・乾量は減少した。4.クロロフィル含量の増加は子葉・下胚軸ともに光照射時間の長さに比例した。5.子葉の生量の経日的増加は光の強さが大きいものほど大きく, 特に8,800luxでその増加は大きい。下胚軸の伸長と生量の経日的増加は殆んど同じ傾向を示し, 何れも4日目以後の増加が小さい。6.生量当りのクロロフィル含量は光照射直後急増し, その増加の程度は高照度で大きい。光照射後4日目からクロロフィル含量は減少し, この傾向は低照度で大きい。7.生量当りのビタミンC含量は子葉では8,800luxの光照射後4日目まで増加したが, それ以外では子葉・下胚軸ともに経日的に減少した。
- 福岡女子大学の論文
- 1991-01-25
著者
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