<研究報告>切り枝の凋萎と葉温の関係
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概要
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1 凋萎と葉温との関係を見るために,きくいも・ほうせんくわ・ひまわり及びだいづの4種材料の初枝を用いて直射元締の当らない室内で実験を行い,凋萎材料と正常材料の葉温の比較測定を行つた。葉測定は熱電対を利用する方法で行つた。2 葉温は室温より低く,植物が凋萎するに従つて葉温は低下し,薬が乾枯し始めると再び上昇した。この凋萎に伴なう葉温の低下は恐らく主として呼吸作用の低下が関係するものと想像される。3 葉温は一般に若い組織ほど低い値を示し,又凋萎に伴なう葉温低下の程度も大きい。然し,半多汁植物とも見られるほぅせんくわでは凋萎に伴なう葉温の低下,及び若さの違いによる凋萎時の葉温低下は他の材料植物に見られるように明らかてなかつた。4 茎温は葉温と同じく若い組織ほど低いが,凋萎に伴う茎湿の変化は殆んど見られなかつた。5 以上の実験結果によると,凋萎に伴う茎湿の変化には,体外条件の影響の外に,体内条件の変化と密接な関係があると解せられる。
- 福岡女子大学の論文
- 1956-02-25
著者
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