親学級担任への情緒障害児学級通級児に関するアンケート調査 : 社会性を育てる効果的な親学級との連携のあり方を求めて
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概要
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20年余りが経過した旭川市の「通級制」情緒障害児学級も,近年,対象自動の障害の種類・程度が多岐にわたり,通常学校(以下親学級とする)との有機的な連携強化が一層必要になっている。本アンケート調査は,旭川市情緒障害教育合同研究会によって行われた。親学級・学級での通級児の適応状況や,担任や子供達のかかわりについて,(1)児童の学校内での様子,(2)児童への指導上の配慮,(2)児童をめぐる学校体制,(4)情緒学級や他機関への要望等の4つの観点から考察したものである。調査の結果から,離席は比較的少ないこと,受身ながらも友達と遊んでいるがルールの理解には難しさを持っていること等,通級児の親学級での適応状態が浮き彫りになった。また,担任の先生が配慮しながら通級児にかかわっているということ,さらに,学習活動での具体的手立てや複数担任制の配慮等,担任としての指導上の悩みや要望等を把握することができた。これらの結果を今後の連携に役立てたい。
- 北海道教育大学の論文
- 1995-03-10
著者
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松田 美智子
旭川市立緑が丘小学校
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宮田 浩
旭川市立向陵小学校
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外山 悦子
旭川市立向陵小学校
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古川 紘子
旭川市立日章小学校
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山田 和士
旭川市立愛宕小学校
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桜井 清隆
旭川市立緑が丘小学校
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津川 信之
旭川市立日章小学校
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阿部 和夫
旭川市立日章小学校
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村本 克己
旭川市立正和小学校
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川添 和俊
旭川市立向陵小学校
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岡田 隆広
旭川市立日章小学校
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久保田 憲司
旭川市立愛宕小学校
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