交流教育15年から学ぶもの : 北海道旭川聾学校との交流を通して
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概要
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「人の話を聞くときは,耳で聴きますが,目でも聴くことが出切ることを学びました。」「言葉は不自由でも,心で通じ合うことが出来ることを学びました。」これは,旭川市立向陵小学校の児童が,北海道旭川聾学校の児童から学んだ事柄の一例である。本校と聾学校が交流教育を進めて15年になる。それは,単に,近隣学校としての形式的な交流ではなく,両校の児童が「互いによさを共に学び育つ」という基本理念に立って,毎週一度は,何らかの形で交流を深めるという息の長い実践である。本校児童の学校生活の中で,心身の障害を理由にしたトラブルが全く見られないのも,一つの成果と捉えている。ここに,交流教育15年の節目にあたり,これまでの交流教育の実践が,児童の人間形成に,どのような役割を果たしているか,児童の生の声を中心に現状を報告し,新たな視点からの教育活動を創造したい。
- 北海道教育大学の論文
- 1995-03-10