旭川市における情緒障害学級児童の実態調査
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概要
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旭川市の情緒障害学級の自閉症および自閉的傾向を有する児童生徒について,昭和48年情緒学級開設以降の入級,在級,退級,卒業の動向を各情緒学級へのアンケートによって調査した。旭川市では,市内の小・中学校の普通学級あるいは精神薄弱学級を親学級(在籍学級)とし,特定の曜日と時間に情緒学級(子学級)に通って個別指導を受ける「親子学級協力方式」と呼ばれる通級制をとっている。調査の結果,市内5情緒学級に通級したことのある児童生徒は125名,現在通級中のもの59名,途中退級のもの57名,中学校情緒学級を卒業したもの9名であった。年度を追うごとに在級児数をはじめ,人級児数,退級児数も増加しているが,中学校情緒学級においてはいずれの数も減少している。途中で退級したもの57名については,親学級である普通学級のみの在籍となったもの7名,精薄学級のみとなったもの7名であり,また,普通学級から精薄学級へ移ったもの8名,養護学校へ移ったもの5名,精薄学級から養護学校へ移ったもの9名,普通学級から精薄学級そして養護学校へ移ったもの4名であった。
- 北海道教育大学の論文
- 1985-03-15