静岡県におけるデザイン振興行政の変遷
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概要
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本稿では、1950年から90年に至る、静岡県デザインセンター設立以前の静岡県におけるデザイン振興行政の変遷を主題とした。50年代から60年代は、静岡県工業試験場の意匠課(デザイン課)が中心になり、新製品の開発や試作をリードするかたちで業界の指導・育成が行われた。その時期、指導体制は拡大傾向にあり、他県に比して充実した内容を備えていた。70年代に入り、工業試験場/工業技術センターは引き続きデザイン振興行政の主要な役割を担うが、民間を含むデザイン振興団体が設立され、共同での事業展開の比重が高まり、次第に指導体制は縮小した。80年代に入って行政側の主担当が地場産業課に変わり、事業の中心はデザインの啓発、情報提供に移り、90年に静岡県デザインセンターに引き継がれた。総体として行政主導の開発型から側面支援の情報型に移行した様子が跡づけられた。
- 静岡文化芸術大学の論文
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