言説の種類と三つの意味レベル再考
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概要
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言説の種類は伝統的に記述文・解説文・論述文・物語文の四種類に分類されることが多い。各々の言説はそれぞれ固有の構造を持ち使用される目的も違う。実験的なテキストの場合を除いて一種類の言説構造しか持たないテキストは存在せず、ほとんどの言説は記述文・解説文・論述文・物語文の要素が混在している。書かれたテキストであれ話されたテキストであれ発話の意味を理解するには言語の三つの意味レベルを理解しなければならない。第一のレベルは辞書が持つ意味のレベルである。第二のレベルは発話がなされたときの文脈内での意味である。第三のレベルは発話が持つ言語行為としての意味である。この三つの意味が理解されたとき初めて言語は十全にその意味を理解されたといえる。記述文や解説文では第一のレベルが支配的であるが、物語文では第三のレベルの意味を理解することがとりわけ重要である。以下の拙論では、物語文における第三の意味レベルについて考察する。
- 関西大学の論文
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